万年筆と神経毒

浸潤する言葉を。

2024-01-01から1年間の記事一覧

四月と言葉

20240402, Tue 四月、それは残酷極まる月。何かが始まり、何かが終わる月。記憶と欲情が乱雑に絡まり合い脳の奥底に根を張る月。エリオットの荒地を僕は西脇訳しか読んでいないのだけれど——なぜか西脇順三郎コレクションの三巻だけ持っている——そろそろ岩波…

三月と言葉

20240302, Sat 最近まともに文章を読めていない、読書の能力が格段に落ちた気がする。長時間文章を追っていられない、多分集中できれば問題ないのだけれどその集中が続かない。そもそも何かを楽しむことが出来ていない。まるで内側ががらんどうになってしま…

二月と言葉

20240204, Sun 一年の1/12が過ぎてしまったという事実に戦慄するとともに、過ぎ去った時間の内にどのようなことがあったのかをぼんやりとしか思い出せないことに愕然とする。昨日のことも、一昨日のことも、はっきりとはせずこのままだらしなく過ごしていた…

一月と言葉

20240103, Wed 年をまたぎ、数日が経った。早々に地震や航空機事故といった災難が起こりめでたさなんてまるでない。夜の帳のようで暗澹たる気鬱さがうっすらと漂っているようだ。誰かが言う、新年早々にこれでは幸先が悪いと。しかし日にちなど関係なく、た…