万年筆と神経毒

浸潤する言葉を。

四月と言葉

20240402, Tue

 四月、それは残酷極まる月。何かが始まり、何かが終わる月。記憶と欲情が乱雑に絡まり合い脳の奥底に根を張る月。エリオットの荒地を僕は西脇訳しか読んでいないのだけれど——なぜか西脇順三郎コレクションの三巻だけ持っている——そろそろ岩波版、すなわち岩崎訳も読んでみたいと思うこの頃。美しく混乱するような言葉に惑わされたい。陶酔したい。何もかも忘れてしまいたい、彼方へ消えたい。

 話は変わるけれど創作の方の進捗をそろそろ出していきたいと思っている。思ってはいるのだけれどブログのその発信源にするのも考えものなのだよね。ここはかなり個人的な場であるから活動の委細を述べるのはいくら個人サークルだとしても少し違和感がある。新たにブログを設立するのも考えたけれどブログである必要はないし、そういった創作についてを発進するプラットフォームはいくらでもある。cien,fanbox,fantia,etc どこでもいいのだけれど何かしら場所を構えたいよね。

 

20240403, Wed

 昨日は情報発信の場としてのプラットフォームについて述べていたけれど、僕は面倒に思ってしまう人間なので結句、しばらくは手を出さないと思う。ひっそりと、囁くようにどこかで情報を零していければいい、少なくとも今はその程度の考えです。僕が拙作をBooth以外に置いていないのはやはり面倒だからというのが大きくて、データをまるで野菜の無人販売のように置いていられるのが丁度良いのです、サークルの規模としてもそれぐらいで佳いのです。別段話題になる作品を作りたいという欲もなく——あったら自分で稚拙だと分かっている絵を描くことはしていないでしょう——、それに幾人もの人々を巻き込むような規模の大きな作品を制御できるとも思っていません。個人の、ひたすらに個人的で、苦手とする部分を外注する程度が僕の性に、程度に合っている。万年筆と神経毒というサークルはやはり個人のサークルで、仮に他人をメンバーとして巻き込むようになるならば別のサークルとして活動することでしょう、まあそんなことがあるとは思えないですが。

 

 20240407, Sun

 昨日から風邪を引いていて現時点(20240407;2304)では咽喉の腫れも引き、熱も下がって大分良くなった。体調を崩したのは今年何度目だろう、年を経るとますます自分が弱っていくように感じる、抵抗力がなくなっている。昔からそれほど身体の丈夫な人間ではなかったけれどちょっと風邪を引く頻度が多過ぎやしませんか。この理由はなんだろう、ストレスかな、食生活かな——僕は食が身体に及ぼす影響を軽んじているからあまり実感がないけれど。ここ一ヶ月の夕食は焼きうどんに中華スープの週、お好み焼きの週、鯛と手羽先のウハーの週、BLTに春キャベツとアサリのスープの週と変遷していてなるほど緑黄色野菜はあまりとれていない。結局炭水化物が多いのは現代病ともいえるけれどおそらくビタミンが不足していそうだなあ。まあまともに栄養素を考えての食事なんて作っていませんけれど。それに毎週スコーンやらショートブレッドやらを一週間分作って消費しているもの若干身体に悪いのだろうと思っている、しかしこれは肥満とかの方面だと思うので特に気にしない。好きなものを好きなように食べて生きていければそれでいい、気にしない。カロリーも気にしたことがない、家に体重計も存在しない。しかしせめて体調を崩さない程度の健康状態を保ちたいなあ、身体は資本ですからね、ある程度丈夫でなくては昨日今日みたい床に臥せることになる。

 そういえば今日家にポリ公が来た。近所迷惑の通報があったからだという、確かに今日は日が傾き始める前くらいから上の階でずっと怒鳴り声が響いていた。何度も床を叩きつける様な音もして辟易していた。誰が通報したのだろう、というかやはり他の住人も煩かったのだね、僕だけの認識じゃなくて良かった。正直参っていたんだよ男の怒鳴り声なんて精神衛生に良い訳がない、色々な記憶がフラッシュバックするしでもう最悪だよ。警察の人は民事だから対して協力できないというようなニュアンスのことを言っていたっけ。僕が上の階が煩くて叶わないと訴えても——彼が様子を見に行かなかったのかは知らないけれど——結局それから一時間以上怒鳴り声は続いていた。まったく厭な週末だった。

 

20240409, Tue

 眠い、気力がない、生きられない。自分が暗い、穴のようだ。

 

20240411, Thu

 理由の無い、とらえどころの無い憂鬱に侵されている。自分の無さに嫌気が差し、生きられないと思いつつも生を続けてしまう矛盾の塊。狂っていると思う、狂いたいとは思わない、常に理性的でなくては。流されたくはない、浸されたい。あらゆることが無意味に感じられて皮膚の上を滑るだけのような感覚になってもただ自分の中に一つの硝子球を保持していたい。何を言っているのだろう、僕は何を考えているのだろう。意味がの意味が、意味が分からない、意味の連続に無意味を感じてしまう。辛い、何もかもが辛くて、でもやはりこのままだらだらと生き続けてしまうのだろうか。調和したい、この冷たいノウアスフィアの中で一つになりたい、なぜなら虚しいから。今日もまた誇れない一日が終わってしまう、悲しい。悲しいなあ。

 

20240415, Mon

 目標がない。何も無い。終りし道の標べを探している。

 

20240418, Thu

 好きな石は何だろう。昔の僕はよく石を拾い集めていて花崗岩玄武岩といったどこにでも見られるようなものから翡翠、水晶、果ては冷え固まった溶岩まで色々なものを蒐集した。特に海辺では珍しい鉱物が落ちていたことが多かったように思う、翡翠は過去一度しか拾ったことがないけれどそれは鹿児島の海岸で拾ったのだっけ、それとも福井だっけか。まあどうでもいいや、拾った場所の記憶はなくとも現物があるのだから。さて好きな石で思い浮かぶのはオパールかなあ、あの遊色の美しさといったら虜になってしまうね。でも石英、水晶も好きだ。特に中に何かが封じ込められていたり(インクルージョン)、クラスターになっているものは目に艶やかだと思う。今、手元にはオパール翡翠くらいしかないので水晶辺りを飾りたいなあ。

 

20240421, Sun

 バウムのルームフレグランス(FOREST EMBRACE)を使ってみたけれどあまり好みではなかった。失敗したなあ。森の香り的を謳う商品を幾つか試しているけれどどれも好きになれない。僕の知っている、落ち着く森の匂いってあの湿って鬱蒼とした感じだからそれに似たものが欲しい。どこかにないかしら。

 

20240225, Thu

 人間的っていったいどういうものなのだろう。

 

20240428, Sun

 折角のGWだというのに、貴重な連休だというのに今日もまた無為に過ごしてしまった。したいこと、しなければならないことはあるというのに後回しにしてしまう。目を逸らしてしまう。どうしてこうも僕は駄目人間なのだろう。手を動かさなければ何も産みだせはしないというのに。

 話は変わるけれど昨日のアークナイツの大陸版生放送を見て脳が焼かれる気分だった。もう長いこと追っている作品ではあるけれど、今回出された情報が多過ぎて、濃過ぎて供給過多で焼き切れそうだ。

 このままだらだらと過ごしたくはない、どうにかして動かなければと思う。でもどうすればいいのだろう、どうやって自分を動かせばいいのだろう、何も分からない、分からなくなってしまった。すっかり耄碌した気分です。脳が焦げてしまったかしら。

 

20240429, Mon

 服への興味が薄いために家では一週間同じ服を着回して、もう二年はラインナップが変わっていない。買い替えたいという欲求もなく、むしろ一年以上着なかったものを捨ててしまったので衣装棚が随分とスペースが出来た。屋外へ出る際には多少気を遣わなければと思っている、思ってはいるけれど興味の薄さからくるセンスと知識の欠乏は絶望的でどのように気遣えば佳いのかも分からない。分からないから服屋にいってもほぼ店員に選んでもらうような形で服を買っている。お薦めされて、着てみて、違和感がなければそれでいい、どうしたって興味を持てない。靴には拘りがあるけれど、結局自分の目に入るからなのだよね、鏡でも前にしなければ目に入らない部分のシャツやトラウザーズなんかはどうでもいいと思ってしまう。今日は夏服を買いに行った、そして適当に上下一着づつ買った。もしかしたらいずれ温度調節用にジャケットを買い求めるかもしれないけれど当面は(もしかしたら一年ほどは)他に要らないだろうなあ、出掛ける機会は一月に一度くらいのものだしね。結句服なんてのは温度調節以外に身体への締めつけや首元の違和感がなければ十分なので。