万年筆と神経毒

浸潤する言葉を。

六月と言葉

20240604, Tue

 もう六月、仮にコミケに受かっていれば〆切はあと二ヶ月とちょっとというところ。進捗は微妙な所で、体験版以降のシナリオを大幅に書き直しているのと、単純に自由に使える時間を捻出出来ていないのが大きい。とはいえ新作はなにがなんでも出すつもりではある。今月はディスクのデザインを考え、スチルを描き、まだ書ききれていないシナリオの作業をしなければならない。ああ、やることが多い、人の手が足りない。なんでこうも遅筆なのだろう。それは僕の努力不足なのでしょう、見通しを甘いからなのでしょう、後回しにしてしまう癖があるからなのでしょう、自分に甘いからなのでしょう。まあ追い込まれれば追い込まれるほどに身体を壊さんばかりに自分を動かすのがいつもの僕なのでどうにかしてくれるのではないかと思います。

 話は変わるのだけれど、先日同人ゲーム・オブ・ザ・イヤーにて[Child of Doppelgänger-Prequel-]を高く評価していただけた。誰かの心に残る作品を作れたということは大変嬉しく思う。自己肯定感の無い僕だけれど、少しだけまた肯定できる気がした。あのような重く暗い作品でも佳いと言ってくれる人がいるのは有り難いことです(悲しいことでもありますが)。

 近々、予備としてとっておいたパッケージ(一部)のプレゼントキャンペーンでも出来たらいいなと思っている。しかしそのような催しはどこで開催するのでしょう、TwitterのRTで抽選とかですか、でも連携と厭だしなあ。そもそも欲しい人っているのかしら。

 

20240609, Sun

 C104に当選したので恐らく新作を出す。いえ、出します。〆切が明確になったことで依然よりもずっと創作に身が入る。色々なものを抛ってでも完成させたいなあ。連続して新刊を落とすなんて笑いものが過ぎます。

 というわけで色々と準備を進めていて、今日はディスクの印刷を相談していた。銀盤へのUV印刷をしたいのだけれど、お世話になっている印刷会社の機械が依然壊れたままだそうで雲行きが怪しい。最悪別の印刷方法も検討しているけれどどうしようかなあ。今作のパッケージは透明感に拘っているからできればUV印刷がしたいのだよね。最悪シルク印刷に妥協するかもですが(なお価格は跳ね上がる)。

 既にパッケージの単価が300円ほどになっている、これにディスク代をあわせたら600円以上にはなってしまうんだろうなあ。頒布価格をどうするか悩みどころ。短編作品だしあまり高く設定はしたくない。しかしきりの良い数字だと500 or 1000になってしまうので身銭を切るかなあ。勝手に拘ったのは僕だしね。

 

20240610, Mon

 ネットの海で見かけたソデイカバッグに一目惚れしてしまった。今はもう受注が終わってしまっているようで残念だけれど、次回受注生産の機会があれば欲しいなあ。見つけて一晩経ってもまだ欲が薄れないので大分僕は惚れ込んでしまったようです。イカという生物はかなりと好きだ。サメハダホウズキイカとか、アオリイカとか可愛いよね。でもタコも好き、オオマルモンダコにアオイガイも好きで堪らなかった。昔から軟体類に興味を惹かれた、食べるのも好きだったし、水族館に行けばイカやタコの水槽の前で長い時間を過ごした。飼いたいと思ったことは何度もあるけれどそこまではいかなかった、生きている物を小さな水槽に押し込めることにもう僕は苦痛を覚えてしまう。死んでいればそんなことはないのに——だからイカの標本などは持っていたりする。なんだろうね、この感覚。罪悪感ではないよ、ただ気持ちが悪いのだ。

 

20240615, Sat

 水族館に行きたい欲がある。

 

20240616, Sun

 神は自分の形に人間を創造された、しかして我々は神の像として正しく生きねばならぬ。ではなぜ我々は不完全な者として創られたのだろう、こうも至らない存在であるのだろう、それは肖が罪によって失われたからだ。我々は肖を獲得するために意志を持ち、神の力と働きの中に生き、神と交わり、恩寵と共に与えられるそれを自らに取り入れなければならぬ。そうして完全で申し分なく何一つ欠けたところの無い人間に、新しい人間にならねばならぬ。信仰とはつまり自らを神に近付けることだ、だが私は思うのだ、そのために過度な清貧に甘んじることが真に正しい行いなのかと。ほどほどの部分があるのではないか、少なくともこのようないつ死ぬかも分からぬ生き方を神が望んでいるとは思わない、実際神の像と肖である同じ人間は、修道の中に生きぬ人間でも神に愛されているだろう? 我々はたとえ罪人だとしても隣人を愛するだろう? ほんの僅かでも信仰心さえあれば生きる川の水がその内から流れ出るものだ、我々は等しく人間なのだから。我々は分かち合わねばならぬ、私のものは全てあなたのものであり、あなたのものは私のものなのだから。

 

20240617, Mon

 もう生きられぬと思うことが多い日々です。生きているだけで自分の厭な部分が、人間の厭な部分が目に付き吐き気がする。なぜこうも欲に塗れているのだろう、どうして自分の利益のために、一時的な欲求の充足のために、他の存在を犠牲にしなければならないのだろう。愛するものが人間によって奪われる様子を見るたびに悲しくなる、経済の名の下に毀される自然とそこに住まう数多の生命、人間には必要ないからと奪われる住み処と命、気持ち悪いからと害があるからとそのような身勝手な理由で殺されるあらゆる存在、余りに命が軽んじられていて苦痛だ。存在の軽視は巡り巡って僕たちの首を絞めることなるのではないだろうか、いや、もはや窒息寸前だ。

 

20240623, Sun

 熱を出した。辛い。

 

20240625, Tue

 酷い発熱と腹痛が続いている。拷問だ。

 

20240629, Sat

 やっと動けるようになった。でもまだ弱い腹痛がある。